ハンセン病ドキュメンタリー「NAGASHIMA ~“かくり”の証言~」

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企画趣旨

令和3年6月1日改訂

 我が国では、ハンセン病患者を隔離する人権侵害の法律が89年にわたり存在し、その法律のもとで、国による人権無視の終生絶対隔離政策が続けられてきました。この政策により、長年にわたり、ハンセン病病歴者は、多大な苦難と屈辱を被り、人間の尊厳を奪われてきました。そして、1996年(平成8年)に「らい予防法」が廃止されて24年を経過した現在においても、ハンセン病病歴者とその家族は、国の誤った強制隔離政策の結果として生み出された社会構造としての偏見差別の中で生きることを余儀なくされています。

 今、ハンセン病国家賠償訴訟やハンセン病家族訴訟を通じて、国の人権教育や啓発のあり方が問い直されており、この問題を話しあうための家族訴訟原告団・弁護団と厚労省、文科省、法務省との三省協議も始まっています。

 そこで私たちは、改めて市民の視点から、我が国のハンセン病隔離政策の「負の歴史」を振り返り、その中で生き抜いて闘ったハンセン病病歴者及びその家族の姿を次の世代に継承すると共に、改めて人権とはなにか、人間の尊厳とはなにかを一緒に考えるため、入所者の証言と島の四季の表情を綴り、隔離の記憶を映像で記録した新たなドキュメンタリーを製作したいと考えました。

 昨年5月1日より、「“かくり”の証言~長島愛生園・邑久光明園から」製作実行委員会を立ち上げ、ドキュメンタリー製作に着手しました。およそ1年をかけて証言ドキュメントを制作しますが、主人公である入所者の皆さんの平均年齢は87歳。もう時間がありません。 隔離の過酷な体験を4K映像を中心に、次の世代に伝えたいと思います。

 本作品は、本年夏頃には完成し、各関係先での公開を目指しておりますが、ひきつづきご支援・ご指導の程、よろしくお願いいたします。

ハンセン病ドキュメンタリー
「NAGASHIMA ~“かくり”の証言~」製作実行委員会

委員長 近藤 剛(弁護士)

報道カメラマン宮崎 賢 プロフィール

ハンセン病取材を40年にわたって継続し、長島愛生園や邑久光明園をはじめ全国10か所の国立ハンセン病療養所の他、「らい菌」の発見者であるアルマウエル・ハンセン医師の生まれたノルウェーのベルゲンやインド等の世界のハンセン病政策や現状も取材。ハンセン病に関わる数多くの報道ドキュメンタリー番組の撮影を担当した。

これまでに、ハンセン病ドキュメンタリー13番組、TBS報道特集、筑紫哲也のニュース23などで全国に発信。
ニュース特集は150本を数える。

受賞歴

  • 1983年…「地方の時代」映像祭で大賞
  • 1984年…「地方の時代」映像祭で優秀賞
  • 1996年…関西写真記者会賞金賞
  • 2014年…放送人グランプリ2014(第13回)特別賞
  • 2017年…第43回放送文化基金賞・個人賞
  • 2019年…報道活動部門(ハンセン病)でギャラクシー大賞
  • 民間放送連盟賞優秀賞4度受賞などの放送賞多数受賞。

製作実行委員会

近藤 剛(ハンセン病国家賠償訴訟瀬戸内弁護団事務局長)
難波幸矢(元瀬戸内ハンセン病人間回復裁判を支える会代表)
宮崎 賢(報道カメラマン)
有吉和生(元RSK記者)
亀池弘二(元RSK編成部参事)
矢部 顕(NPO法人むすびの家理事)

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